聞いた後は蝉の抜殻

一昨日の朝、バイトの帰りに買ってきた美勇伝のデビューシングル『恋のヌケガラ』。
発売して随分経ってしまいましたが、実は欲しかったんですよ。いや、ホントに。オレの日記を長いこと見てくれてる人はおわかりかと思いますが、これまで散々“石川梨華の歌声批判”をしてきたワケですが、コレは気に入ってるんですよ。こら、そこ。白い目で見ない。口で「ジトー」とか効果音入れない。
なんで気に入ったか、と言うと、まぁ曲調が自分の好みに合ってるからということがまず第一にあります。
ですが、普通に聞き流してるだけだったらおそらく「石川の声が嫌だ」と好きな部分を相殺しちゃってなんでもない曲、という評価で終わってしまったのでしょうが、CD音源でシッカリ聴いてみると、その嫌だったはずの石川梨華の声に成長の跡が見えちゃったからこれが大変。不覚にも「おぉっ」と思っちゃったワケです。


いつもこういう話になると付け加えてますが、あくまで個人的な観点でものを話してますから悪しからず。


石川の声は、甘くて軽くて形が定まらない。例えるなら綿菓子。ちょっと前まではケタ外れに浮いてて、「お〜い、どこに飛んで行くんだ〜」というような声だったけど、この「恋のヌケガラ」のCDではなんと、芯を感じることが出来たのです。まぁほっそい芯ですが。
綿菓子の例えに固執するなら、今までは袋に詰めただけだったのが、ちゃんと割り箸に巻きついた綿菓子になった、という表現がしっくりくるんじゃないでしょうかどうでしょうかお客さん。
・・・あぁ、これがつんく♂の言うロックなのかなぁ、と妙にしっくり来ちゃいましたた。うわ、なんかあの人と同じ感性ってのも素直に喜べないなw


今回は石川の評価だけに留めておきましょうか。三好・岡田はまだどうこう言うほど気になる存在ではないので。興味本位で見たマジカル美勇伝でコテコテの大阪弁を喋ってた岡田にはびっくりしたけど。どこぞの奈良っ子みたいに1年経ったら標準語、とか萎えるのでやめてほしいなw




恋のヌケガラ』を聴いた当初は、「聞いてるこっちが抜殻になりそう」でしたが、今はそんなことないです。むしろ、カップリングの『銀杏〜秋の空と私の心〜』を聴いた瞬間の方が抜殻になりそうでした。特に頭の石川のフェイク。あまりの脱力感と音を外すかどうかの緊張感でなんとも言えないスリルがあります。
いっそ石川は脱力系シンガーを目指せばいいと思う。エコモニ。でもその実力を発揮したワケだし、十分やっていけそうな気がしないでもない。




今まで褒めておいてなんですが、やっぱりあの曲調にあの3人の声では少し軽いような気がします。誰に歌わせたら良いだろうか。
ミキティじゃ太すぎるだろうし、ごっちんではなんかイメージが違う。
意外と辻とかに歌わせてみると面白いかも、なんて朝帰り中に考えてました。バイトの帰りデスヨ。